海外旅行中の連絡手段として、LINE通話を利用するか、電話番号付きeSIMを準備するか迷う方も多いでしょう。
LINE通話は、インターネット回線を利用してLINEユーザー同士で通話する機能です。
一方、電話番号付きeSIMは、付与された電話番号を使って、通常の電話アプリから発信・着信できる通信プランです。
家族や友人との連絡が中心なら、データ専用eSIMとLINE通話の組み合わせでも対応できます。
しかし、海外旅行先のホテル、飲食店、病院、航空会社などへ通常電話をかけたい場合は、音声通話対応の電話番号付きeSIMが必要になる可能性があります。
また、LINE通話では通常のSMSを受信できないため、SMS認証が必要な場合は、普段のSIMまたはSMS対応の電話番号付きeSIMを準備する必要があります。
この記事では、LINE通話と電話番号付きeSIMの違い、料金、通話できる相手、SMS認証への対応、海外旅行ではどちらを選ぶべきかを分かりやすく解説します。

LINE通話と電話番号付きeSIMの違い
LINE通話と電話番号付きeSIMの大きな違いは、通話に使用する仕組みと、電話をかけられる相手です。
| 比較項目 | LINE通話 | 電話番号付きeSIM |
|---|---|---|
| 通話方法 | インターネット通話 | 通常の音声通話または専用サービス |
| 必要なもの | データ通信・LINEアプリ | 音声通話対応eSIM |
| 電話番号 | 通話には基本的に不要 | 付与される |
| LINEユーザーへの通話 | 対応 | 通常電話としては不要 |
| ホテル・店舗への電話 | 基本的に不可 | 対応プランなら可能 |
| 電話の着信 | LINEアカウントで受信 | 電話番号で受信 |
| SMS受信 | 非対応 | SMS対応プランなら可能 |
| SMS認証 | LINE通話では不可 | 利用できる場合あり |
| 通話料金 | 基本無料・データ通信量を消費 | 従量課金や定額などプランによる |
LINE通話とは?
LINE通話は、LINEアプリを通じて音声通話やビデオ通話を行う機能です。
電話回線ではなくインターネット回線を利用するため、データ通信ができれば海外でも利用できます。
旅行用のデータ専用eSIMでも、LINEアプリへログイン済みであれば、LINE通話を利用できます。
LINE通話でできること
- LINEユーザー同士の音声通話
- LINEユーザー同士のビデオ通話
- 複数人でのグループ通話
- メッセージや写真の送信
- 位置情報の共有
LINE通話でできないこと
- LINEを利用していない人への通常電話
- ホテルや飲食店の固定電話への通常発信
- 通常の電話番号による着信
- 通常のSMS受信・送信
- 電話番号を利用したSMS認証
家族や友人がLINEを利用している場合は、LINE通話だけでも連絡できます。
一方、旅行先の施設や企業へ電話する場合は、通常の電話番号が必要になることがあります。
電話番号付きeSIMとは?
電話番号付きeSIMとは、データ通信に加えて、電話番号を利用できるeSIMです。
対応する機能は商品によって異なります。
- 音声通話の発信・着信
- SMS受信
- SMS送信
- モバイルデータ通信
ただし、「電話番号付き」と表示されていても、すべての機能を利用できるとは限りません。
電話番号が付与されても、音声通話には対応せず、SMS受信だけに対応する商品もあります。
電話番号付きプランについては、電話番号付きeSIMをご覧ください。

LINE通話には電話番号付きeSIMが必要?
LINE通話を利用するだけであれば、電話番号付きeSIMは必要ありません。
インターネットへ接続できるデータ専用eSIMがあれば、LINE通話を利用できます。
旅行中に必要なものは、次のとおりです。
- eSIM対応スマートフォン
- 利用可能なデータ通信
- 設定済みのLINEアプリ
- 連絡相手のLINEアカウント
日本旅行向けのデータ通信プランは、日本eSIMの商品・料金プランをご確認ください。
電話番号付きeSIMが必要になる場面
ホテルや旅館へ電話する
到着時間の変更、チェックインの遅れ、送迎の依頼、忘れ物などについて、ホテルへ通常電話をかける場合があります。
予約サイトのメッセージやメールで連絡できない場合は、音声通話対応の電話番号付きeSIMが便利です。
飲食店へ予約・変更の電話をする
日本の飲食店には、オンライン予約や英語のメッセージに対応していない店舗もあります。
予約時間の変更やキャンセルを電話で伝える場合は、通常電話が必要です。
病院や保険会社へ連絡する
旅行中に体調を崩した場合、病院、旅行保険会社、サポート窓口などへ電話する可能性があります。
航空会社や交通機関へ問い合わせる
フライト変更、欠航、荷物の紛失、列車の忘れ物などについて、電話で問い合わせる場面があります。
配送サービスから電話を受ける
荷物や宅配便を受け取る場合、配送担当者から電話やSMSが届くことがあります。
日本の電話番号を連絡先として登録する
出張、留学、アルバイト、長期滞在では、日本の電話番号を連絡先として求められる可能性があります。
LINE通話があれば十分な場面
- 家族や友人との連絡が中心
- 旅行メンバー全員がLINEを利用している
- ホテルへの連絡を予約サイトで行える
- 店舗への通常電話を利用しない
- 日本の電話番号を登録する必要がない
- SMS認証を普段のSIMで受け取れる
- 短期間の観光旅行
一般的な観光旅行では、データ専用eSIMとLINE通話の組み合わせで対応できるケースが多くあります。
LINE通話と電話番号付きeSIMの料金を比較
| 料金項目 | LINE通話 | 電話番号付きeSIM |
|---|---|---|
| 通話料金 | 基本無料 | 従量課金・無料通話・定額など |
| データ通信料 | 必要 | データ付きプランでは必要 |
| プラン料金 | データ専用eSIMの料金 | 番号・通話機能分だけ高い傾向 |
| SMS送信料 | 通常SMSは利用不可 | 有料の場合あり |
| 初期費用 | 基本的になし | 契約型では必要な場合あり |
LINE通話自体には通常、1分ごとの通話料金はかかりません。
ただし、音声通話やビデオ通話ではデータ通信量を消費します。
電話番号付きeSIMでは、プラン料金に加えて、音声発信やSMS送信に料金がかかる場合があります。
料金を比較したい方は、日本eSIM料金・プラン比較もご確認ください。
LINE通話のデータ通信量はどのくらい?
LINE通話はデータ通信を利用するため、通話時間に応じてデータ容量を消費します。
実際の通信量は、通信環境、音質、端末、アプリの状態によって異なります。
| 利用内容 | データ消費の傾向 |
|---|---|
| 音声通話 | 比較的少ない |
| ビデオ通話 | 音声通話より多い |
| グループビデオ通話 | 多くなりやすい |
| 写真・動画の送信 | ファイルサイズによって増加 |
長時間のビデオ通話を予定している場合は、十分なデータ容量があるプランを選びましょう。
利用目的別の通信量については、データ通信量の目安をご覧ください。
通話品質の違い
LINE通話
LINE通話の品質は、インターネット回線の速度や安定性に影響されます。
電波が弱い場所や通信が混雑している場所では、音声が途切れたり、遅延したりする場合があります。
電話番号付きeSIMの音声通話
通常の音声回線を利用するプランでは、データ通信を利用するアプリ通話とは異なる仕組みで通話します。
ただし、eSIMのネットワーク接続状況や対応エリアによって、通話品質が変わる場合があります。
相手がLINEを使っていない場合はどうする?
相手がLINEを利用していない場合、LINE通話では連絡できません。
次の方法を検討してください。
- 電話番号付きeSIMから通常電話をかける
- 普段のSIMで国際ローミング通話を利用する
- ホテルの電話を借りる
- 予約サイトのメッセージ機能を利用する
- メールで問い合わせる
- 現地スタッフや旅行サポートへ依頼する
普段のSIMから電話をかけると、国際ローミング料金が発生する可能性があります。
LINE通話でホテルや店舗へ電話できる?
通常のLINE通話では、LINEアカウントを持つ相手と通話します。
ホテルや店舗の固定電話番号へ、通常のLINE通話から直接発信することは基本的にできません。
ホテルや店舗へ電話する予定がある場合は、次の手段を準備しましょう。
- 音声通話対応の電話番号付きeSIM
- 国際ローミングに対応した主回線
- ホテルや空港の公衆電話
- 施設の公式チャットや問い合わせフォーム

LINE通話ではSMS認証を受け取れない
LINE通話と通常のSMSは別のサービスです。
LINE通話を利用できても、銀行、クレジットカード、配車アプリなどから送られる通常のSMS認証コードを受信できるわけではありません。
海外でSMS認証を受け取りたい場合は、次の方法があります。
- 普段のSIMをSMS受信用として残す
- SMS受信対応の電話番号付きeSIMを利用する
- メール認証を利用する
- 認証アプリを事前に設定する
- バックアップコードを保存する
電話番号付きeSIMでSMSを受信できても、すべてのサービスでSMS認証に利用できるとは限りません。
短期番号やプリペイド番号が認証対象外になる場合があります。
普段のSIMとデータ専用eSIMを併用する方法
デュアルSIM対応端末なら、普段のSIMを電話番号・SMS用として残し、旅行用eSIMをデータ通信に利用できます。
| 設定項目 | 普段のSIM | 旅行用eSIM |
|---|---|---|
| 回線 | SMS受信が必要ならON | ON |
| モバイルデータ通信 | 使用しない | 使用する |
| データローミング | OFF | 商品案内に従う |
| SMS受信 | 利用する | 電話番号付きの場合のみ |
| データ自動切り替え | OFFを推奨 | |
この設定なら、LINE通話やインターネットは旅行用eSIMを利用し、普段の電話番号に届くSMS認証コードを受け取れる場合があります。
主回線の音声発着信やSMS送信には、海外ローミング料金が発生する可能性があります。
海外旅行にはどちらが必要?
短期の観光旅行
家族や友人との連絡、地図、翻訳、SNSが中心なら、データ専用eSIMとLINE通話の組み合わせで対応できます。
ホテルや飲食店へ電話したい場合
LINEを利用していないホテルや店舗へ電話する場合は、音声通話対応の電話番号付きeSIMが便利です。
日本出張
取引先や宿泊施設へ通常電話をかける場合は、電話番号付きeSIMが向いています。
連絡をTeams、Slack、Zoomなどで行う場合は、データ専用eSIMでも対応できます。
留学・長期滞在
学校、勤務先、不動産会社、配送サービスへ電話番号を登録する場合は、日本の電話番号付きプランを検討しましょう。
SMS認証が必要な場合
LINE通話ではSMSを受信できません。
普段のSIMを維持するか、SMS対応の電話番号付きeSIMが必要です。
利用目的別のおすすめ
| 利用目的 | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| 家族・友人との連絡 | LINE通話 | 相手もLINE利用者なら通話しやすい |
| 地図・SNS・翻訳 | データ専用eSIM | 電話番号がなくても利用可能 |
| ホテル・店舗への電話 | 電話番号付きeSIM | 通常の電話番号へ発信できる |
| 電話の着信 | 電話番号付きeSIM | 付与された番号で着信できる |
| SMS認証 | 普段のSIMまたはSMS対応eSIM | LINE通話では通常SMSを受信できない |
| 短期旅行 | データ専用eSIM+LINE | 料金を抑えやすく設定も簡単 |
| 出張・長期滞在 | 電話番号付きeSIM | 通常電話や番号登録に対応しやすい |
LINE通話のメリット
- LINEユーザー同士なら通話料金が基本的に無料
- データ専用eSIMでも利用できる
- 音声通話とビデオ通話を選べる
- グループ通話ができる
- メッセージや位置情報も共有できる
- 電話番号付きプランより料金を抑えやすい
LINE通話のデメリット
- 相手もLINEを利用している必要がある
- ホテルや店舗の電話番号へ基本的に発信できない
- 通信状態が悪いと音声が不安定になる
- 通常のSMSを受信できない
- 緊急電話へ発信できない
電話番号付きeSIMのメリット
- 通常の電話番号へ発信できる
- 付与された番号で着信できる
- ホテルや飲食店へ電話できる
- SMSを受信できるプランがある
- 日本の連絡先として登録できる場合がある
- LINEを利用していない相手とも連絡できる
電話番号付きeSIMのデメリット
- データ専用eSIMより料金が高い傾向がある
- 本人確認が必要になる場合がある
- 通話料やSMS送信料が別途かかる場合がある
- 電話番号に有効期限がある場合がある
- すべてのSMS認証に対応するとは限らない
- 短期プランでは同じ番号を継続できない場合がある

海外旅行前に確認するポイント
- 連絡相手がLINEを利用しているか
- ホテルや店舗へ通常電話をかける予定があるか
- 旅行中に電話の着信を受ける必要があるか
- SMS認証を利用する可能性があるか
- 普段のSIMを海外で維持できるか
- 旅行日数と必要なデータ容量
- LINE通話に必要なデータ容量があるか
- 電話番号付きeSIMの通話・SMS料金
- 利用端末がデュアルSIMに対応しているか
利用端末については、eSIM対応端末一覧をご確認ください。
海外でLINE通話ができない場合の対処方法
- 旅行用eSIMの回線がONになっているか確認する
- モバイルデータ通信に旅行用eSIMを選ぶ
- 商品案内に従ってデータローミングを設定する
- 機内モードをON・OFFする
- 端末を再起動する
- LINEアプリのモバイルデータ利用を許可する
- 通信速度やデータ残量を確認する
- 安定したWi-Fiへ接続する
eSIMの詳しい設定方法は、eSIM設定ガイドをご覧ください。
通信できない場合は、日本eSIMが繋がらない時の対処法も参考にしてください。
LINE通話と電話番号付きeSIMに関するよくある質問
海外でもLINE通話は使えますか?
インターネットへ接続できれば、海外でも利用できます。
データ専用eSIMでもLINE通話できますか?
利用できます。LINE通話はデータ通信を利用するため、通常の電話番号は必要ありません。
LINE通話からホテルへ電話できますか?
通常のLINE通話では、ホテルの固定電話番号へ基本的に発信できません。
LINE通話に通話料はかかりますか?
LINEユーザー同士の通話は基本的に無料ですが、データ通信量を消費します。
LINE通話でSMS認証できますか?
できません。通常のSMS認証には、SMSを受信できるSIMまたはeSIMが必要です。
電話番号付きeSIMなら必ずSMS認証できますか?
必ず利用できるとは限りません。認証サービス側が短期番号やプリペイド番号を制限している場合があります。
電話番号付きeSIMなら必ず通常電話ができますか?
必ずできるとは限りません。音声通話の発信・着信対応を確認してください。
短期旅行には電話番号付きeSIMが必要ですか?
家族や友人とのLINE連絡、地図、SNSが中心なら、データ専用eSIMでも対応できます。
普段の電話番号を残しながらLINE通話できますか?
デュアルSIM対応端末なら、普段の回線をSMS用として残し、旅行用eSIMをLINE通話のデータ通信に利用できます。
LINE通話は緊急電話に使えますか?
通常の緊急通報手段としては利用できません。
緊急時の連絡方法や利用可能な電話回線を事前に確認してください。
LINE通話が途切れる原因は何ですか?
電波が弱い、通信が混雑している、速度制限が発生している、データ容量を使い切っているなどの原因が考えられます。
どちらの方が安いですか?
一般的には、データ専用eSIMとLINE通話の組み合わせの方が料金を抑えやすい傾向があります。
電話番号付きプランは、音声通話やSMS機能が含まれるため、料金が高くなる場合があります。
購入や設定に関する相談は、日本eSIMサポートをご覧ください。
その他の疑問は、eSIMのよくある質問をご確認ください。
まとめ|通常電話やSMSが不要ならLINE通話でも対応できる
LINE通話はインターネット回線を利用するため、データ専用eSIMでも利用できます。
家族や友人との連絡が中心で、相手もLINEを利用している場合は、電話番号付きeSIMを準備しなくても対応できる可能性があります。
一方、次のような場合は電話番号付きeSIMを検討しましょう。
- ホテルや飲食店へ通常電話をかけたい
- 日本の電話番号で着信を受けたい
- 電話番号を連絡先として登録したい
- SMSを受信したい
- LINEを利用していない相手へ電話したい
- 出張や長期滞在で通常電話を利用する
SMS認証だけが必要な場合は、普段のSIMをSMS受信用として残し、旅行用のデータ専用eSIMを併用する方法もあります。
海外旅行に必要な通信手段は、通常電話、SMS、データ通信の必要性によって異なります。
電話番号が不要な短期旅行では、日本eSIMの商品・料金プランから、利用日数とデータ容量に合ったプランを選びましょう。
電話やSMSが必要な方は、電話番号付きeSIMをご確認ください。