電話番号付きeSIMとは?データ専用eSIMとの違いと選び方を解説
海外旅行や一時帰国、海外出張でeSIMを探していると、「電話番号付きeSIM」と「データ専用eSIM」という2種類のプランを見かけることがあります。
電話番号付きeSIMは、データ通信に加えて、プランによって音声通話やSMSを利用できるeSIMです。一方、データ専用eSIMは、主にインターネット通信のみを利用するためのプランです。
どちらを選ぶべきかは、旅行中に電話やSMS認証を利用するかどうかによって異なります。
この記事では、電話番号付きeSIMの仕組み、データ専用eSIMとの違い、利用シーン別の選び方、購入前に確認したいポイントをわかりやすく解説します。
電話番号付きeSIMとは?
電話番号付きeSIMとは、データ通信機能だけでなく、電話番号が割り当てられるタイプのeSIMです。
一般的なデータ専用eSIMでは、Googleマップ、SNS、Web検索、LINEやWhatsAppなどのインターネット通信を利用できます。
電話番号付きeSIMでは、それらのデータ通信に加えて、プランによって次の機能を利用できる場合があります。
- 現地または指定された国の電話番号
- 音声通話の発信・着信
- SMSの送信・受信
- SMSによる本人認証
- 配車アプリや予約サービスへの登録
ただし、「電話番号付き」と記載されていても、すべてのプランで音声通話やSMS送信が利用できるとは限りません。
電話番号のみ付与されるプラン、SMS受信だけに対応するプラン、音声通話とSMSの両方に対応するプランなど、サービスによって内容が異なります。
購入前には、電話番号の種類だけでなく、発信・着信・SMS送受信の対応状況まで確認することが大切です。
電話番号付きeSIMとデータ専用eSIMの違い
電話番号付きeSIMとデータ専用eSIMの主な違いは、電話番号・音声通話・SMSを利用できるかどうかです。
| 比較項目 | 電話番号付きeSIM | データ専用eSIM |
|---|---|---|
| データ通信 | 利用可能 | 利用可能 |
| 電話番号 | 付与される | 基本的になし |
| 音声通話 | プランによって利用可能 | 基本的に利用不可 |
| SMS受信 | プランによって利用可能 | 基本的に利用不可 |
| SMS送信 | プランによって利用可能 | 基本的に利用不可 |
| SMS認証 | 対応プランなら利用できる場合がある | 基本的に利用不可 |
| 料金 | 比較的高くなる場合がある | 比較的安い |
| おすすめの人 | 電話・SMS・認証が必要な人 | インターネット利用が中心の人 |
旅行中にGoogleマップ、SNS、Web検索、LINE通話などを利用するだけであれば、データ専用eSIMでも十分な場合が多いです。
一方、ホテルやレストランへの電話、現地サービスのSMS認証、仕事用の連絡などが必要な場合は、電話番号付きeSIMが便利です。
通話やSMSを利用する可能性がある方は、事前に電話番号付きeSIMの対応プランを確認しておきましょう。
電話番号付きeSIMがおすすめの人
電話番号付きeSIMは、特に次のような方におすすめです。
海外旅行中に現地へ電話をかけたい人
海外旅行中は、ホテル、レストラン、ツアー会社、レンタカー会社、タクシー会社などへ電話をかける場面があります。
LINEやWhatsAppなどのインターネット通話は、相手側も同じアプリを利用している必要があります。
固定電話や店舗の電話番号へ直接連絡する可能性がある場合は、音声通話に対応した電話番号付きeSIMが便利です。
SMS認証を利用したい人
配車アプリ、決済サービス、予約サイト、会員登録などでは、SMSで送られてくる認証コードの入力を求められることがあります。
データ専用eSIMには通常、SMSを受信するための電話番号が付いていません。
現地サービスの登録や本人確認にSMSを利用する予定がある場合は、SMS受信に対応した電話番号付きeSIMを選びましょう。
ただし、eSIM側がSMS受信に対応していても、利用するサービス側の仕様によっては認証コードを受信できない場合があります。
一時帰国で日本の電話番号が必要な人
日本への一時帰国中に、病院、宿泊施設、配送会社、行政機関、家族や取引先などと電話で連絡を取る場合があります。
日本国内で電話やSMSを利用したい場合は、付与される電話番号の国番号や、国内通話への対応状況を確認してください。
電話番号付きeSIMでも、必ず日本の「090」「080」「070」から始まる番号が付与されるわけではありません。
海外出張や留学で長期間滞在する人
海外出張や留学などの長期滞在では、勤務先、学校、住居、銀行、配送サービスなどから連絡を受ける機会が増えます。
データ通信だけでなく、電話番号を連絡先として登録する必要がある場合は、電話番号付きeSIMが適しています。
データ専用eSIMがおすすめの人
すべての旅行者に電話番号付きeSIMが必要なわけではありません。
次のような使い方であれば、料金を抑えやすいデータ専用eSIMでも十分です。
- Googleマップで経路を検索したい
- Webサイトで観光情報を調べたい
- InstagramやXなどのSNSを利用したい
- LINEやWhatsAppでメッセージを送りたい
- LINE通話やWhatsApp通話を利用したい
- YouTubeや動画配信サービスを視聴したい
- SMS認証を利用する予定がない
- 短期旅行でインターネットだけ使えればよい
LINE通話やWhatsApp通話は、モバイルデータ通信を利用するため、音声通話機能が付いていないデータ専用eSIMでも利用できます。
家族や友人との連絡をメッセージアプリだけで行う場合は、電話番号付きeSIMを選ばなくても問題ないことが多いです。
電話番号付きeSIMのメリット
電話番号を使って直接連絡できる
店舗やホテル、病院、交通機関など、メッセージアプリに対応していない相手にも電話で直接連絡できます。
SMSを受信できる場合がある
SMS受信に対応したプランであれば、サービスへのログインや会員登録時に必要な認証コードを受け取れる場合があります。
データ通信と電話機能を1つのeSIMで利用できる
対応プランであれば、インターネット通信と音声通話、SMSを1つのeSIMでまとめて利用できます。
別途SIMカードや電話サービスを準備する手間を減らせる点もメリットです。
電話番号付きeSIMのデメリットと注意点
データ専用eSIMより料金が高い場合がある
電話番号、音声通話、SMSなどの機能が含まれるため、データ専用eSIMと比べて料金が高くなる場合があります。
電話やSMSを利用しない場合は、データ専用eSIMを選んだほうが費用を抑えやすいでしょう。
すべてのプランで音声通話ができるわけではない
電話番号が付与されていても、SMS受信専用で、音声通話の発信・着信には対応していない場合があります。
商品ページでは「電話番号付き」という表示だけで判断せず、通話機能の詳細まで確認してください。
SMS認証に利用できないことがある
SMS受信に対応しているeSIMでも、銀行、決済サービス、SNSなど一部のサービスでは、海外番号や仮想番号へのSMS送信を制限している場合があります。
重要なサービスの認証に使用する場合は、そのサービスが付与される電話番号に対応しているか確認しましょう。
付与される電話番号の国が渡航先と異なる場合がある
利用する国と、eSIMに付与される電話番号の国番号が一致するとは限りません。
たとえば、日本で利用できるeSIMでも、海外の国番号が付与される場合があります。
現地番号が必要な場合は、番号の国や種類を購入前に確認してください。
電話番号付きeSIMを選ぶときの確認ポイント
電話番号付きeSIMを選ぶ際は、料金やデータ容量だけでなく、次の項目を確認することが重要です。
1. 音声通話の発信・着信に対応しているか
音声通話については、発信と着信の両方に対応しているプランもあれば、着信のみ、または通話非対応のプランもあります。
ホテルや店舗へ自分から電話をかけたい場合は、発信に対応しているか確認しましょう。
2. SMSの送信・受信に対応しているか
SMSは、受信のみ対応、送受信対応、完全非対応など、プランによって条件が異なります。
SMS認証を目的としている場合は、少なくともSMS受信に対応している必要があります。
3. 付与される電話番号の国を確認する
日本番号、渡航先の現地番号、アメリカなど第三国の番号が付与される場合があります。
日本のサービスへの登録や、日本国内からの着信を希望する場合は、日本の電話番号が付与されるか確認してください。
4. 通話料やSMS料金を確認する
eSIM本体の料金に音声通話やSMS料金が含まれているとは限りません。
発信時の通話料、SMS送信料、無料通話時間、追加チャージの方法などを確認しておきましょう。
5. 利用できる国・地域を確認する
eSIMは、プランごとに利用可能な国や通信エリアが決められています。
複数の国を旅行する場合は、すべての渡航先が対象に含まれているか確認してください。
6. 利用期間と開通タイミングを確認する
利用期間のカウントが、eSIMをインストールした時点から始まるのか、現地の通信回線へ接続した時点から始まるのかは、プランによって異なります。
旅行前にインストールする場合は、利用開始条件も確認しておくと安心です。
7. 必要なデータ容量を確認する
通話やSMSに対応していても、データ容量が不足すると、地図やSNS、メッセージアプリが使いにくくなります。
旅行日数や動画視聴、テザリングの有無に合わせて、余裕のあるデータ容量を選びましょう。
8. 使用する端末がeSIMに対応しているか
eSIMを利用するには、スマートフォンがeSIMに対応している必要があります。
同じ機種名でも、販売国や通信事業者によってeSIM機能が制限されている場合があるため注意してください。
購入前にeSIM対応機種一覧を確認しましょう。
利用目的別|電話番号付きeSIMとデータ専用eSIMの選び方
| 利用目的 | おすすめのeSIM | 理由 |
|---|---|---|
| GoogleマップやWeb検索を利用する | データ専用eSIM | インターネット通信だけで利用できるため |
| LINEやWhatsAppで連絡する | データ専用eSIM | メッセージやアプリ通話はデータ通信を利用するため |
| ホテルやレストランへ電話する | 電話番号付きeSIM | 固定電話や店舗へ直接発信できるため |
| SMS認証を利用する | 電話番号付きeSIM | SMS受信対応の電話番号が必要なため |
| 一時帰国中に日本の番号を使う | 日本番号対応の電話番号付きeSIM | 国内の連絡先として登録しやすいため |
| 旅行費用を抑えたい | データ専用eSIM | 通話機能がない分、比較的安いプランが多いため |
| 海外出張や長期滞在で利用する | 電話番号付きeSIM | 仕事や現地サービスの連絡先として使えるため |
インターネット通信だけで問題ない場合は、データ専用eSIMを選ぶと料金を抑えやすくなります。
電話やSMSが必要になる可能性がある場合は、電話番号付きeSIMを選ぶと安心です。
電話番号付きeSIMに関するよくある質問
Q1. 電話番号付きeSIMなら必ず電話できますか?
いいえ。電話番号が付与されるeSIMでも、すべてのプランが音声通話に対応しているわけではありません。
SMS専用の電話番号である場合や、着信のみ対応する場合もあります。購入前に発信・着信の対応状況を確認してください。
Q2. 電話番号付きeSIMでSMS認証はできますか?
SMS受信に対応したプランであれば、SMS認証に利用できる場合があります。
ただし、利用するサービスが海外番号や仮想番号を受け付けていない場合は、認証コードを受信できないことがあります。
Q3. 日本で使う場合は日本の電話番号になりますか?
必ず日本の電話番号が付与されるわけではありません。
日本で利用できるeSIMでも、アメリカやヨーロッパなど海外の電話番号が付与されることがあります。日本番号が必要な場合は、商品詳細を確認してください。
Q4. LINE通話には電話番号付きeSIMが必要ですか?
基本的には必要ありません。
LINE通話はインターネット通信を利用するため、データ専用eSIMでも利用できます。ただし、LINEの新規登録やアカウント認証でSMSが必要になる場合は注意してください。
Q5. データ専用eSIMでは通常の電話を受けられませんか?
データ専用eSIM自体には通常の音声通話機能がないため、そのeSIMの電話番号で発信・着信することはできません。
ただし、元のSIMカードを有効にしたまま利用すれば、元の電話番号で着信できる場合があります。海外ローミング料金が発生する可能性があるため、利用条件を確認してください。
Q6. 電話番号付きeSIMはデータ専用eSIMより高いですか?
一般的には、電話番号や通話、SMS機能が含まれるため、データ専用eSIMより料金が高くなる場合があります。
ただし、料金は利用国、日数、データ容量、通話時間などによって異なります。
Q7. 電話番号付きeSIMは短期旅行でも必要ですか?
短期旅行でGoogleマップやSNS、LINEだけを利用する場合は、データ専用eSIMで十分なことが多いです。
短期間でもホテルや店舗への電話、SMS認証が必要な場合は、電話番号付きeSIMを検討しましょう。
まとめ|電話やSMSが必要なら電話番号付きeSIMを選ぼう
電話番号付きeSIMとは、データ通信に加えて、電話番号が付与されるeSIMです。
プランによっては、音声通話の発信・着信、SMSの送受信、SMS認証などを利用できます。
| 旅行中の使い方 | おすすめ |
|---|---|
| Googleマップ、SNS、Web検索、LINE通話が中心 | データ専用eSIM |
| ホテルや店舗へ電話をかけたい | 音声通話対応の電話番号付きeSIM |
| SMS認証を利用したい | SMS受信対応の電話番号付きeSIM |
| 一時帰国や長期滞在で番号が必要 | 利用目的に合った電話番号付きeSIM |
電話やSMSを利用しない場合は、料金が比較的安いデータ専用eSIMで十分です。
電話番号付きeSIMを選ぶ場合は、購入前に以下の項目を確認しましょう。
- 音声通話の発信・着信に対応しているか
- SMSの送信・受信に対応しているか
- 付与される電話番号の国
- SMS認証に利用できるか
- 通話料やSMS送信料
- 利用できる国・地域
- 利用期間とデータ容量
- 使用する端末がeSIM対応機種か
海外旅行、一時帰国、出張、留学などで通話やSMSが必要な方は、利用目的に合った電話番号付きeSIMを選びましょう。