海外旅行や出張中でも、銀行やクレジットカード、SNSなどへのログイン時にSMS認証が必要になることがあります。
旅行用eSIMを利用している場合でも、普段使っているSIMを残しておけば、日本の電話番号でSMSを受信できる場合があります。
この記事では、旅行用eSIMを使いながらSMSを受け取る方法や、認証コードが届かない場合の確認ポイントについて紹介します。

海外でもSMS認証は受け取れる?
普段利用している携帯電話会社が海外ローミングに対応していれば、海外でも日本の電話番号宛てのSMSを受信できる場合があります。
旅行用eSIMをデータ通信に使用し、普段のSIMをSMS受信用として残すこともできます。
ただし、海外でSMSを受信できるかどうかは、契約している通信会社やプランによって異なります。出発前に海外利用の条件を確認してください。
旅行用eSIMと普段のSIMを一緒に使う方法
デュアルSIMに対応しているスマートフォンであれば、2つの回線を同時に利用できます。
- 普段のSIM:電話番号・SMS受信用
- 旅行用eSIM:インターネット通信用
この方法なら、銀行やクレジットカードなどに登録している電話番号を変更せずに、海外でも認証コードを受け取れる可能性があります。
| 利用内容 | 普段のSIM | 旅行用eSIM |
|---|---|---|
| SMS受信 | 利用する | 通常は利用しない |
| モバイルデータ通信 | OFF | 利用する |
| データローミング | OFF | プランの案内に従う |
| 電話 | 必要に応じて利用 | 音声対応プランの場合のみ |
ポイントは、普段のSIM自体はONにしたまま、モバイルデータ通信だけを旅行用eSIMに設定することです。

iPhoneでの設定
iPhoneでは、次の設定を確認してください。
- 「設定」→「モバイル通信」を開く
- 普段のSIMと旅行用eSIMの両方をONにする
- 「モバイルデータ通信」で旅行用eSIMを選択する
- 普段のSIMの「データローミング」をOFFにする
- 旅行用eSIMのローミング設定は購入したプランの案内に従う
- 「モバイルデータ通信の切替を許可」をOFFにする
データ通信の自動切り替えをONにしていると、旅行用eSIMの電波が弱くなった際に普段のSIMへ切り替わり、海外データ通信料金が発生する可能性があります。
Androidでの設定
Androidでも基本的な考え方は同じです。
- 「設定」からSIMの設定を開く
- 普段のSIMと旅行用eSIMの両方をONにする
- モバイルデータに旅行用eSIMを設定する
- 普段のSIMのデータローミングをOFFにする
- 必要に応じて旅行用eSIMのローミングをONにする
- データ回線の自動切り替えがある場合はOFFにする
AndroidはメーカーやOSによって設定項目の名前が異なるため、表示内容を確認しながら設定してください。
SMSを受信するためにデータローミングは必要?
SMSとモバイルデータ通信は別の機能です。
そのため、普段のSIMのデータローミングをOFFにしていても、回線自体が現地のネットワークへ接続されていればSMSを受信できる場合があります。
ただし、SIMそのものをOFFにするとSMSは受信できません。
SMSを受け取りたい場合は、普段のSIMをONにしたまま、データローミングのみOFFにしてください。
海外でSMSを受信すると料金はかかる?
料金は通信会社によって異なります。
SMS受信が無料の場合でも、次の操作では料金が発生することがあります。
- 海外からSMSを送信する
- 電話を発信する
- 電話を受ける
- 普段のSIMでデータ通信を行う
特に海外では、電話を受けるだけでも料金が発生する場合があります。利用中の通信会社の料金を事前に確認してください。
電話番号付きeSIMを利用する場合
電話番号付きのeSIMでも、SMSを利用できるプランと利用できないプランがあります。
購入前に、次の項目を確認してください。
- SMS受信に対応しているか
- SMS送信に対応しているか
- どの国の電話番号が付与されるか
- 電話番号の有効期限
- 国際SMSを受信できるか
電話番号付きプランについては、電話番号付きeSIMをご確認ください。
電話番号付きeSIMなら認証コードを必ず受け取れる?
必ず受け取れるわけではありません。
SMSを受信できる電話番号であっても、銀行やクレジットカードなどのサービス側が短期利用の番号やプリペイド番号を認証対象外としている場合があります。
特に重要なサービスでは、普段から使用している電話番号を利用する方が安心です。
日本の電話番号を海外で入力する場合
日本の国番号は「+81」です。
国際形式で入力する場合は、通常、電話番号の最初の「0」を外します。
| 日本国内での表記 | 国際形式 |
|---|---|
| 090-1234-5678 | +81 90 1234 5678 |
| 080-1234-5678 | +81 80 1234 5678 |
| 070-1234-5678 | +81 70 1234 5678 |
ただし、サービスによって入力方法が異なるため、実際の画面に表示されている案内に従ってください。
SMS認証コードが届かないとき
認証コードが届かない場合は、次の項目を順番に確認してください。
- 送信先の電話番号が正しいか確認する
- SMSを受信するSIMがONになっているか確認する
- 電波が入っているか確認する
- 国番号や電話番号の入力方法を確認する
- 迷惑SMSやブロック設定を確認する
- 数分待ってから再確認する
- 機内モードを一度ONにしてからOFFにする
- スマートフォンを再起動する
それでも届かない場合は、通信会社または認証を行っているサービスへ問い合わせてください。

旅行前に準備しておくと安心なこと
- 銀行やクレジットカードなどへ事前にログインしておく
- 登録している電話番号が現在使用中の番号か確認する
- 認証アプリを利用できる場合は設定しておく
- バックアップコードを保存しておく
- 利用中の通信会社が渡航先でSMSを受信できるか確認する
- 旅行用eSIMを出発前にインストールしておく
eSIMの設定方法については、eSIM設定ガイドをご確認ください。
データ専用eSIMでもSMS認証はできる?
データ専用eSIMにはSMS受信用の電話番号がないため、そのeSIM単体では通常のSMSを受信できません。
ただし、普段のSIMをSMS受信用として残しておけば、旅行用eSIMでインターネットを利用しながら、普段の電話番号で認証コードを受け取ることができます。
海外で普段のSIMを残すときの注意点
- 普段のSIMのデータローミングをOFFにする
- モバイルデータ通信は旅行用eSIMに設定する
- データ回線の自動切り替えをOFFにする
- 不要な電話には応答しない
- 普段のSIMからSMSを送信しない
設定を確認しておけば、意図しない海外通信料金が発生するリスクを抑えられます。
旅行用の電話番号を重要なサービスに登録してもいい?
短期利用のeSIMに付与された電話番号を、銀行やクレジットカードなどの重要なサービスへ登録することはおすすめしません。
プラン終了後に電話番号を利用できなくなったり、その番号が将来別の利用者へ割り当てられたりする可能性があるためです。
重要なアカウントには、長期間利用する自分の電話番号を登録しておく方が安心です。
よくある質問
海外でも日本の電話番号へSMSは届きますか?
利用している通信会社が海外でのSMS受信に対応していれば、受信できる場合があります。
旅行用eSIMを使っていてもSMSを受信できますか?
はい。普段のSIMをONにしたまま、旅行用eSIMをデータ通信に利用すれば受信できる場合があります。
データローミングをOFFにするとSMSも届かなくなりますか?
通常、SMSとデータ通信は別です。SIM自体が現地ネットワークへ接続していれば、データローミングがOFFでもSMSを受信できる場合があります。
電話番号付きeSIMならSMS認証できますか?
SMS受信対応プランであれば認証コードを受信できる場合がありますが、認証するサービス側の条件によって利用できないこともあります。
認証コードが届かない場合、eSIMを削除してもいいですか?
すぐに削除することはおすすめしません。
eSIMによってはQRコードを再利用できず、一度削除すると再設定できない場合があります。
詳しい確認方法は、日本eSIMが繋がらない時の対処法も参考にしてください。
まとめ
海外で普段の電話番号宛てのSMSを受信したい場合は、普段のSIMをONにしたままSMS受信用として残し、旅行用eSIMをデータ通信に利用する方法が便利です。
その際は、普段のSIMのデータローミングとデータ回線の自動切り替えをOFFにして、意図しない海外通信が発生しないように設定してください。
電話番号付きeSIMを利用する場合は、SMS受信への対応や電話番号の有効期限を購入前に確認しましょう。
また、銀行やクレジットカードなど重要なサービスについては、SMSだけに頼らず、認証アプリやバックアップコードなども準備しておくと安心です。