日本旅行中にスマートフォンを使う方法として、旅行者向けの日本eSIMと、普段利用している通信会社の海外ローミングがあります。
どちらもSIMカードを入れ替えずに利用できる場合がありますが、 「料金を安く抑えられるのはどっち?」 「設定が簡単なのは海外ローミング?」 「短期旅行でもeSIMを買ったほうがいい?」 と迷う方も多いのではないでしょうか。
日本eSIMは、旅行日数や必要なデータ容量に合わせてプランを選びやすく、通信費を事前に把握しやすいことがメリットです。
一方、海外ローミングは、新しいeSIMを購入・設定せず、普段の電話番号やSIMをそのまま利用しやすい点が特徴です。
この記事では、日本eSIMと海外ローミングの料金、設定方法、使いやすさ、データ容量、電話番号の違いを比較し、旅行スタイル別の選び方を解説します。

日本eSIMと海外ローミングの違い
日本eSIMは、日本旅行向けの通信プランをオンラインで購入し、スマートフォンへ追加して利用する方法です。
海外ローミングは、普段契約している通信会社のSIMやeSIMを使い、日本の提携ネットワークへ接続する方法です。
| 比較項目 | 日本eSIM | 海外ローミング |
|---|---|---|
| 契約方法 | 日本旅行向けプランを別途購入 | 現在の通信会社で申し込み・設定 |
| 料金 | 容量・日数別に比較しやすい | 通信会社や契約内容による |
| 設定 | eSIMの追加と回線設定が必要 | ローミングをONにするだけの場合がある |
| データ容量 | 1GB・5GB・無制限などから選べる | 契約中のプランやオプションによる |
| 普段の電話番号 | 主回線を残せば受信できる場合がある | そのまま利用しやすい |
| 対応端末 | eSIM対応・SIMロック解除端末が必要 | 海外ローミング対応端末が必要 |
| 料金管理 | プリペイドで把握しやすい | 利用量や日数で変動する場合がある |
| 長期滞在 | 大容量プランを選びやすい | 合計料金が高くなる場合がある |
日本旅行向けの通信費を事前に決めたい方は日本eSIM、設定の手間をできるだけ減らしたい方は海外ローミングが候補になります。
日本eSIMの基本的な仕組みや利用方法は、日本eSIM完全ガイドでも確認できます。
料金を抑えやすいのは日本eSIM
通信料金を重視する場合は、日本eSIMのほうが費用を抑えやすい傾向があります。
日本eSIMでは、旅行日数と必要なデータ容量に合わせて、次のようなプランを選べます。
- 少容量の短期プラン
- 3GB・5GB・10GBなどの定量プラン
- 1日500MB・1GBなどの日別プラン
- 20GB以上の大容量プラン
- 動画や仕事向けの無制限プラン
必要な容量だけを購入できるため、地図やメッセージしか使わない方が、高額な大容量プランを契約する必要はありません。
一方、海外ローミングでは、1日単位で料金が発生するプランや、一定期間の海外通信オプションを申し込むプランがあります。
1日あたりの料金が分かりやすくても、滞在日数が長くなると合計金額が大きくなる可能性があります。
日本eSIMと海外ローミングの料金を比較
実際の料金は、eSIM販売会社、データ容量、普段契約している通信会社、渡航先向けオプションによって異なります。
料金を比較するときは、1日あたりの価格だけでなく、旅行全体で支払う合計金額を確認しましょう。
| 利用条件 | 日本eSIMの特徴 | 海外ローミングの特徴 |
|---|---|---|
| 1〜3日の短期旅行 | 少容量プランを選べる | 定額オプションなら便利 |
| 5〜7日の旅行 | 3〜10GBなどから選びやすい | 日数分の料金が発生する場合がある |
| 2週間の旅行 | 10〜20GBを選びやすい | 合計料金を確認する必要がある |
| 30日程度の滞在 | 大容量・長期プランが候補 | 長期間では割高になる場合がある |
| 動画・テザリング | 大容量・無制限を選べる | 容量制限や追加料金に注意 |
日本eSIMの容量・日数別プランについては、日本eSIM料金・プラン比較をご覧ください。

設定が簡単なのは海外ローミング
設定の簡単さを重視する場合は、海外ローミングが便利です。
契約している通信会社が日本での海外ローミングに対応していれば、専用オプションを申し込み、スマートフォンのデータローミングをONにするだけで利用できる場合があります。
新しいeSIMを購入したり、QRコードを読み込んだりする必要がないため、スマートフォンの設定に慣れていない方にも利用しやすい方法です。
ただし、海外ローミングを利用する前に、次の項目を確認してください。
- 日本が対象国に含まれているか
- 事前申し込みが必要か
- 1日あたりの料金
- 高速データ通信の容量
- 容量超過後の速度
- 通話やSMSの料金
- テザリングに対応しているか
日本eSIMの設定は難しい?
日本eSIMでは、購入後に発行されたQRコードを読み込み、スマートフォンへ通信プランを追加します。
一般的な設定の流れは次のとおりです。
- 日本eSIMをオンラインで購入する
- メールでQRコードを受け取る
- 安定したWi-Fiへ接続する
- スマートフォンの設定からeSIMを追加する
- 日本到着後に日本eSIMをONにする
- モバイルデータ通信に日本eSIMを選択する
- 必要に応じてデータローミングをONにする
初回は設定項目が多く感じられますが、出発前にインストールしておけば、日本到着後の操作を少なくできます。
詳しい手順は、eSIM設定ガイドをご確認ください。
日本到着後すぐ使いやすいのはどっち?
事前準備が完了していれば、日本eSIMと海外ローミングのどちらも日本到着後すぐに利用できます。
日本eSIMの場合
出発前にインストールを済ませ、日本到着後に回線とデータローミングをONにします。
海外ローミングの場合
必要なオプションを申し込み、日本到着後にデータローミングをONにします。
日本eSIMを日本到着後に初めて購入・設定する場合は、eSIMをダウンロードするためのWi-Fiが必要です。
空港の無料Wi-Fiが不安定な可能性もあるため、日本eSIMは出発前に準備しておくことをおすすめします。
通信容量を選びやすいのは日本eSIM
日本eSIMは、旅行中の使い方に合わせてデータ容量を細かく選びやすいことがメリットです。
| 利用目的 | 容量の目安 | おすすめ |
|---|---|---|
| 地図・メッセージ | 少容量 | 定量の日本eSIM |
| SNS・写真投稿 | 中容量 | 5〜10GB前後の日本eSIM |
| 動画・ビデオ通話 | 大容量 | 大容量・無制限の日本eSIM |
| 設定を簡単にしたい | 契約内容による | 海外ローミング |
| 普段の番号をそのまま使う | 契約内容による | 海外ローミング |
地図、SNS、動画、テザリングなどの通信量は大きく異なります。
必要な容量を確認したい方は、データ通信量の目安をご覧ください。
電話番号をそのまま使いやすいのは海外ローミング
海外ローミングでは、普段利用している電話番号を日本でも使いやすいことがメリットです。
家族や勤務先からの電話、銀行やオンラインサービスのSMS認証などを、普段の番号で受け取れる場合があります。
ただし、日本滞在中の着信や発信、SMSの送受信に追加料金が発生する可能性があります。
日本eSIMの多くはデータ通信専用です。 そのため、一般的な電話回線を利用した音声通話やSMSには対応していません。
ただし、データ通信が利用できれば、LINE、WhatsApp、Messengerなどのインターネット通話を利用できます。
日本の電話番号やSMSが必要な場合は、電話番号付きeSIMもご確認ください。
日本eSIMと普段のSIMは併用できる?
デュアルSIMに対応したスマートフォンであれば、日本eSIMと普段のSIMを併用できます。
おすすめの設定は次のとおりです。
- モバイルデータ通信:日本eSIM
- 音声通話:普段のSIM
- SMS:普段のSIM
- 日本eSIMのデータローミング:必要に応じてON
- 普段のSIMのデータローミング:OFF
- モバイルデータの自動切替:OFF
この設定なら、日本eSIMでインターネットを利用しながら、普段の電話番号で着信やSMSを受け取れる場合があります。
ただし、主回線を日本で利用した際の通話・SMS料金は、契約中の通信会社へ確認してください。

短期旅行は日本eSIMと海外ローミングのどっち?
1〜3日程度の短期旅行では、海外ローミングの料金が安く、申し込みも簡単であれば、海外ローミングが便利な場合があります。
一方、少容量の日本eSIMを安く購入できる場合や、海外ローミングの1日料金が高い場合は、日本eSIMのほうが合計費用を抑えられる可能性があります。
日本eSIMが向いている短期旅行者
- 旅行前に通信料金を確定したい方
- 地図やSNSを中心に利用する方
- 海外ローミング料金が高い方
- 空港到着後すぐ通信したい方
海外ローミングが向いている短期旅行者
- 設定の手間を減らしたい方
- 普段の電話番号をそのまま使いたい方
- 通信会社の海外オプションが安い方
- 滞在が1〜2日程度の方
長期旅行は日本eSIMと海外ローミングのどっち?
1週間以上の旅行や長期滞在では、容量と日数を選べる日本eSIMのほうが料金を管理しやすい傾向があります。
海外ローミングが1日単位の料金体系の場合、滞在日数に応じて合計料金が増える可能性があります。
長期旅行では、次の条件を比較してください。
- 旅行全体の合計料金
- 高速通信を利用できる容量
- 通信量超過後の速度
- データ容量を追加できるか
- テザリングを利用できるか
- 利用期間を延長できるか
長期旅行で日本eSIMが向いている人
- 1週間以上日本に滞在する方
- データ通信を毎日利用する方
- 動画やSNSを頻繁に使う方
- 仕事でテザリングを利用する方
- 大容量または無制限プランが必要な方
テザリングを使うならどっち?
パソコンやタブレットへテザリングする場合は、日本eSIMと海外ローミングの両方で利用条件を確認する必要があります。
日本eSIMでは、テザリング対応の商品を選べますが、無制限プランでもテザリング容量だけ制限される場合があります。
海外ローミングでも、契約しているオプションによってはテザリングが対象外になる可能性があります。
仕事やオンライン会議で利用する場合は、料金だけでなく、高速通信容量とテザリング上限を確認しましょう。
日本eSIMのメリット
- 旅行日数に合わせてプランを選べる
- 必要なデータ容量だけ購入できる
- 通信費を事前に把握しやすい
- 大容量や無制限プランを選べる
- 普段のSIMと併用できる
- 物理SIMカードを交換する必要がない
- 旅行前にオンラインで準備できる
日本eSIMのデメリット
- eSIM対応端末が必要
- SIMロック解除が必要な場合がある
- 自分でQRコードを読み込む必要がある
- 多くの商品はデータ通信専用
- 設定時に安定したWi-Fiが必要
利用する端末については、eSIM対応端末一覧をご確認ください。
海外ローミングのメリット
- 新しいeSIMを購入する必要がない
- 設定が簡単な場合がある
- 普段の電話番号を利用しやすい
- SIMや回線の切り替えが少ない
- 短期旅行では便利な場合がある
海外ローミングのデメリット
- 通信会社によって料金が異なる
- 長期滞在では合計料金が高くなる場合がある
- 高速通信容量が少ない場合がある
- 通話やSMSに追加料金が発生する可能性がある
- 対象国や利用条件の確認が必要
- 意図しないデータ通信に注意が必要
高額な海外ローミング料金を防ぐ方法
日本eSIMを利用する場合でも、普段のSIMがデータ通信を行うと、海外ローミング料金が発生する可能性があります。
次の設定を確認してください。
- モバイルデータ通信に日本eSIMを選択する
- 普段のSIMのデータローミングをOFFにする
- 日本eSIM側のデータローミングだけをONにする
- モバイルデータの自動切替をOFFにする
- アプリの自動更新やクラウド同期を確認する
設定後はWi-FiをOFFにし、日本eSIMだけでインターネットへ接続できるか確認しましょう。
日本eSIMが繋がらない場合の確認項目
日本到着後に日本eSIMで通信できない場合は、次の項目を確認してください。
- 日本eSIMの回線がONになっているか
- モバイルデータ通信に日本eSIMが選択されているか
- データローミングがONになっているか
- APNが正しく設定されているか
- ネットワーク選択が自動になっているか
- 機内モードをON・OFFしたか
- 端末を再起動したか
通信できない場合でも、すぐにeSIMを削除しないでください。 同じQRコードを再利用できない可能性があります。
詳しい対処法は、日本eSIMが繋がらない時の対処法をご覧ください。

日本eSIMがおすすめな人
- 日本旅行中の通信費を抑えたい方
- 旅行前に支払金額を確定したい方
- 滞在日数に合った容量を選びたい方
- 1週間以上日本に滞在する方
- 動画やSNSを頻繁に利用する方
- テザリングを利用したい方
- 普段のSIMと通信回線を使い分けたい方
海外ローミングがおすすめな人
- eSIMの設定をしたくない方
- 短期間だけ日本に滞在する方
- 普段の電話番号をそのまま利用したい方
- 契約中の海外ローミング料金が安い方
- 通信量が少ない方
- 新しい通信プランを購入したくない方
日本eSIMと海外ローミングに関するよくある質問
日本eSIMと海外ローミングはどちらが安いですか?
契約内容によって異なりますが、複数日滞在し、一定量以上のデータ通信を利用する場合は、日本eSIMのほうが料金を抑えやすい傾向があります。
海外ローミングを検討する場合は、1日あたりではなく、旅行期間全体の料金を計算してください。
3日間の旅行でも日本eSIMを購入したほうがいいですか?
少容量の日本eSIMが安く購入できる場合は、3日間でも利用するメリットがあります。
海外ローミングオプションの料金が安く、設定の簡単さを優先する場合は、海外ローミングでもよいでしょう。
日本eSIMを使うと普段の電話番号は使えませんか?
デュアルSIM対応端末で主回線を残しておけば、普段の電話番号で着信やSMSを受け取れる場合があります。
ただし、通話やSMSには海外料金が発生する可能性があります。
日本eSIMでもデータローミングをONにしますか?
旅行用eSIMの多くは、日本の提携ネットワークへ接続するためにデータローミングをONにする必要があります。
日本eSIM側だけをONにし、普段のSIM側はOFFにしてください。
海外ローミングなら追加設定は不要ですか?
通信会社によっては事前申し込みや専用アプリでの設定が必要です。 出発前に利用条件を確認してください。
無制限で使いたい場合はどちらがおすすめですか?
無制限または大容量の日本eSIMを比較する方法が選びやすいでしょう。
ただし、無制限プランでも速度制限やテザリング上限が設定されている場合があります。
海外ローミングをONにしただけで料金が発生しますか?
料金の発生条件は通信会社によって異なります。 バックグラウンド通信によって自動的にデータ通信が始まる可能性もあるため、利用条件を確認してください。
日本eSIMを購入後にキャンセルできますか?
デジタル商品のため、QRコード発行後やインストール後はキャンセルできない場合があります。 購入前に対応端末や返金条件を確認してください。
その他の疑問は、eSIMのよくある質問をご確認ください。
まとめ|料金重視なら日本eSIM、簡単さ重視なら海外ローミング
日本eSIMと海外ローミングのどちらがお得かは、旅行日数、データ使用量、契約中の通信会社、設定のしやすさによって異なります。
日本eSIMは、次のような方に向いています。
- 通信料金を事前に把握したい
- 容量と日数を自由に選びたい
- 1週間以上日本に滞在する
- 動画やテザリングを利用したい
海外ローミングは、次のような方に向いています。
- 設定の手間を減らしたい
- 普段の電話番号をそのまま使いたい
- 短期間だけ日本に滞在する
- 契約中のローミング料金が安い
料金を比較するときは、1日あたりの価格だけでなく、旅行全体の合計料金、高速データ容量、通話・SMS、テザリング条件まで確認しましょう。
日本eSIMの料金や容量を比較したい方は、日本eSIM料金・プラン比較をご覧ください。
旅行日数に合った商品を探している方は、日本eSIMの商品・料金プランから確認できます。