海外旅行や海外出張で利用されることが増えているeSIMですが、「eSIMで電話番号は使えるの?」「通常の電話をかけられる?」「SMS認証はできる?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
結論からいうと、eSIMで電話番号を利用できるかどうかは、購入するプランによって異なります。
一般的な旅行用eSIMには、次の3種類があります。
- データ通信専用eSIM
- SMS対応eSIM
- 電話番号・音声通話・SMS対応eSIM
データ通信専用eSIMでは、Googleマップ、SNS、翻訳アプリ、LINE通話などを利用できますが、通常の電話番号による発信・着信やSMSは利用できません。
一方、電話番号付きeSIMや通話・SMS対応eSIMであれば、プランの条件に応じて音声通話やSMSを利用できます。
この記事では、eSIMで利用できる電話番号の種類、データ専用プランとの違い、通話・SMS・SMS認証の確認方法、購入前の注意点、海外旅行に合ったプランの選び方を分かりやすく解説します。
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eSIMで電話番号は使える?
eSIMでも、電話番号付きプランを選べば電話番号を利用できる場合があります。
ただし、すべてのeSIMに電話番号が付いているわけではありません。
海外旅行向けeSIMの多くは、インターネット通信だけを利用する「データ通信専用eSIM」です。
データ通信専用プランでは、通常の電話番号は付与されず、音声通話やSMSの送受信も利用できません。
電話番号が必要な場合は、商品ページに次のような記載があるプランを選びましょう。
- 電話番号付き
- 音声通話対応
- 発信・着信対応
- SMS送受信対応
- SMS受信対応
「電話番号付き」と書かれていても、すべての通話・SMS機能を利用できるとは限りません。
購入前に、発信、着信、SMS送信、SMS受信のそれぞれに対応しているか確認することが重要です。
eSIMの電話番号にはどのような種類がある?
eSIMに付与される電話番号は、プランによって種類や利用条件が異なります。
現地の電話番号
渡航先の国番号が付いた電話番号です。
現地のホテル、レストラン、店舗などへ電話をかけるときに使いやすい場合があります。
ただし、現地番号付きプランでも、発信ができず、着信やSMS受信だけに対応しているケースがあります。
特定の国の電話番号
実際の渡航先とは異なる国の電話番号が付与されるeSIMもあります。
たとえば、複数国対応のグローバルeSIMでも、特定の国の番号が付与される場合があります。
この場合、現地のサービスで電話番号を入力するときに、国番号の選択が必要です。
データ通信専用の管理用番号
端末の設定画面に番号が表示されていても、通常の通話やSMSに利用できない場合があります。
表示されている番号が、実際に発信・着信・SMSへ利用できる電話番号なのか、商品説明で確認してください。
データ専用・SMS対応・音声通話付きeSIMの違い
旅行用eSIMは、利用できる機能によって大きく分けられます。
| 比較項目 | データ専用eSIM | SMS対応eSIM | 音声通話・SMS対応eSIM |
|---|---|---|---|
| データ通信 | 利用可能 | 利用可能 | 利用可能な場合が多い |
| 電話番号 | 原則なし | 付与される場合がある | 付与される |
| 音声通話の発信 | 利用不可 | 利用不可の場合が多い | 対応プランで利用可能 |
| 音声通話の着信 | 利用不可 | 利用不可の場合が多い | 対応プランで利用可能 |
| SMS送信 | 利用不可 | プランによる | 対応プランで利用可能 |
| SMS受信 | 利用不可 | 対応プランで利用可能 | 対応プランで利用可能 |
| LINE・WhatsApp通話 | 利用可能 | 利用可能 | 利用可能 |
| 料金 | 比較的選びやすい | データ専用より高い場合がある | 通話料などの追加費用に注意 |
| 向いている人 | 地図・SNS・アプリ中心の人 | SMS受信が必要な人 | 通常の電話やSMSを使う人 |
日本旅行で地図、乗り換え案内、SNS、翻訳、LINEなどが中心であれば、日本eSIMなどのデータ通信専用プランでも十分な場合があります。
一方、通常の電話やSMSが必要な場合は、電話番号付きeSIMを検討しましょう。

eSIMで通常の電話はできる?
音声通話対応eSIMであれば、スマートフォンの標準電話アプリから通常の電話を利用できる場合があります。
ただし、プランによって利用可能な範囲が異なります。
- 国内通話のみ対応
- 国内・国際通話に対応
- 着信のみ対応
- 発信のみ対応
- 一定時間の無料通話付き
- 利用分に応じて通話料金が発生
電話番号が付いていても、発信・着信の両方を利用できるとは限りません。
購入前に、商品ページで次の内容を確認してください。
- 発信できるか
- 着信できるか
- 国内通話に対応しているか
- 国際通話に対応しているか
- 通話料金はいくらか
- 無料通話が含まれているか
- 通話残高の追加方法
eSIMでSMSは使える?
SMS対応eSIMであれば、SMSの送信や受信を利用できる場合があります。
ただし、プランによって「SMS受信のみ」「SMS送受信可能」など条件が異なります。
SMS受信のみ対応するプラン
SMSを受信できますが、自分からSMSを送信できないプランです。
認証コードやサービスからのお知らせを受け取る目的には利用できる可能性があります。
SMS送受信対応プラン
SMSの受信だけでなく送信もできるプランです。
ただし、送信先や国によってSMS料金が異なる場合があります。
SMS非対応プラン
データ通信専用eSIMでは、通常のSMSを利用できません。
LINE、WhatsApp、Messengerなどのメッセージ機能は、データ通信を使うため利用できます。
eSIMでSMS認証はできる?
SMS対応eSIMであっても、すべてのサービスでSMS認証できるとは限りません。
SMS認証が利用できるかどうかは、eSIM側だけでなく、認証を行うサービス側の条件にも左右されます。
たとえば、次のような理由で認証できない場合があります。
- サービスが海外の電話番号を受け付けていない
- プリペイド番号を認証対象外としている
- 仮想番号や一部の通信事業者番号を制限している
- 特定の国番号しか登録できない
- 以前使用された番号として判定される
- 短期間利用の電話番号を受け付けていない
- 金融機関や決済サービス側で制限している
そのため、「SMS対応」と「SMS認証に必ず使える」は同じ意味ではありません。
銀行、クレジットカード、決済アプリ、配車アプリ、SNSなどでSMS認証が必要な場合は、利用予定のサービスがその電話番号を受け付けるか確認してください。

電話番号付きeSIMが必要になる場面
海外旅行では、データ通信だけで十分な場合もありますが、次のような場面では電話番号付きeSIMが役立つ可能性があります。
ホテルやレストランへ電話する
チェックイン時間の変更、忘れ物、予約内容の確認などで、現地のホテルやレストランへ通常の電話をかける場合があります。
現地店舗や交通機関へ連絡する
レンタカー会社、航空会社、ツアー会社、病院などへ電話する可能性がある場合は、音声通話対応プランが便利です。
配車アプリやサービスへ登録する
配車アプリ、フードデリバリー、チケット予約などで電話番号登録やSMS認証を求められる場合があります。
仕事で通常の電話を利用する
海外出張で取引先や現地スタッフと通常の電話を利用する場合は、発信・着信対応のeSIMが向いています。
緊急時の連絡手段を用意する
旅行中のトラブルや緊急時に、通常の電話を利用できる回線を用意しておくと安心です。
ただし、緊急通報への対応可否はプランによって異なるため、商品説明を確認してください。
電話番号付きeSIMが不要なケース
次のような使い方であれば、データ通信専用eSIMでも十分な場合があります。
- Googleマップや乗り換え案内を利用する
- Web検索や翻訳アプリを使う
- InstagramやTikTokなどのSNSを利用する
- LINEやWhatsAppで連絡する
- ホテルや航空券をオンラインで確認する
- 通常の電話やSMSを使う予定がない
- 普段の主回線でSMSを受信できる
LINE通話やWhatsApp通話は、電話番号による通常の音声通話ではなく、インターネット通信を使う通話です。
そのため、データ通信が利用できれば、データ専用eSIMでも利用できます。
電話番号付きeSIMを選ぶときの確認ポイント
購入前には、次の項目を確認しましょう。
電話番号が付与されるか
商品名だけで判断せず、実際に利用できる電話番号が付与されるか確認します。
発信・着信の両方に対応しているか
「通話対応」と記載されていても、着信のみ、または発信のみの場合があります。
SMSの送信・受信に対応しているか
SMS受信のみなのか、送受信の両方に対応しているのかを確認しましょう。
電話番号の国番号を確認する
渡航先と同じ国の電話番号とは限りません。
番号をサービスへ登録する予定がある場合は、付与される国番号も確認してください。
通話・SMSの料金を確認する
プラン料金とは別に、通話料やSMS送信料が発生する場合があります。
データ容量を確認する
電話番号付きプランでも、データ容量が少ない場合があります。
地図、SNS、動画、テザリングなどの利用予定に合わせて選びましょう。
利用期間を確認する
電話番号の有効期間とデータ通信の利用期間が同じとは限りません。
本人確認が必要か確認する
国や通信サービスによっては、パスポートなどを使った本人確認が必要な場合があります。
利用端末がeSIMに対応しているか確認する
すべてのスマートフォンがeSIMに対応しているわけではありません。
購入前に、eSIM対応端末一覧をご確認ください。

電話番号付きeSIMで発生する可能性がある料金
電話番号付きeSIMでは、データ通信専用プランよりも確認する料金項目が多くなります。
| 料金項目 | 確認内容 |
|---|---|
| プラン料金 | データ容量・利用期間・電話番号を含む基本料金 |
| 初期費用 | 電話番号発行や契約開始時に発生する費用 |
| 通話料金 | 国内通話・国際通話・着信時の料金 |
| SMS送信料金 | 国内・国際SMSを送信した場合の料金 |
| 追加データ料金 | 容量を使い切った後に追加購入する費用 |
| 更新料金 | 利用期間を延長する場合に発生する費用 |
着信にも料金が発生するプランや、国際通話料金が高く設定されているプランもあります。
基本料金だけでなく、旅行中に想定される通話・SMSの利用料金も確認しましょう。
データ専用eSIMと普段のSIMを併用する方法
デュアルSIM対応端末では、旅行用のデータ専用eSIMと、普段利用しているSIMを併用できる場合があります。
たとえば、次のように使い分けられます。
- モバイルデータ通信:旅行用eSIM
- 音声通話・SMS:普段の主回線
この方法であれば、旅行用eSIMでデータ通信を利用しながら、普段の電話番号でSMSを受信できる場合があります。
ただし、主回線を海外で利用すると、音声通話やSMS受信に海外ローミング料金が発生する場合があります。
また、モバイルデータ通信が自動的に主回線へ切り替わると、高額な海外データローミング料金が発生する可能性があります。
設定時には次の内容を確認してください。
- モバイルデータ通信に旅行用eSIMを選択する
- 主回線側のデータローミングをオフにする
- モバイルデータ通信の自動切り替えをオフにする
- 音声通話・SMSの料金を契約中の通信会社で確認する
電話番号付きeSIMの設定方法
電話番号付きeSIMも、一般的なeSIMと同じようにQRコードなどを使って設定します。
- eSIM対応端末か確認する
- SIMロックが解除されているか確認する
- 通話・SMSの対応内容を確認する
- 必要に応じて本人確認を行う
- 電話番号付きeSIMを購入する
- メールなどで届くQRコードを確認する
- 安定したWi-Fi環境へ接続する
- スマートフォンの設定画面からeSIMを追加する
- モバイルデータ通信・音声通話・SMSに使う回線を設定する
- 発信・着信・SMSを確認する
詳しいeSIMの追加方法は、eSIM設定ガイドをご確認ください。
電話番号付きeSIMを購入する前の注意点
電話番号付きでもすべての機能が使えるとは限らない
電話番号が付いていても、音声通話やSMSの一部機能を利用できない場合があります。
発信、着信、SMS送信、SMS受信を個別に確認してください。
SMS認証を保証するものではない
SMSを受信できても、特定のアプリや金融サービスで認証できない場合があります。
電話番号が変更される場合がある
更新、再購入、再発行などによって、以前とは異なる電話番号が付与されることがあります。
再利用された番号である可能性がある
一部のプリペイド電話番号は、過去に別の利用者が使用していた可能性があります。
サービス登録時に、すでに登録済みの番号と表示される場合があります。
利用開始後はキャンセルできない場合がある
eSIMのインストール後、電話番号発行後、通信開始後は、キャンセルや返金ができない場合があります。
緊急通報に対応しない場合がある
音声通話対応eSIMでも、警察、消防、救急などの緊急通報へ対応していない場合があります。
商品ページの注意事項を必ず確認してください。
目的別|おすすめのeSIMプラン
| 利用目的 | おすすめプラン | 確認ポイント |
|---|---|---|
| 地図・SNS・LINE | データ通信専用eSIM | データ容量・利用日数 |
| 普段の番号でSMS受信 | データeSIM+主回線 | 主回線の海外料金 |
| 現地店舗への電話 | 音声通話付きeSIM | 発信・着信・通話料 |
| SMSの受信 | SMS対応eSIM | 受信のみか送受信可能か |
| SMS認証 | SMS対応eSIM | サービス側で認証できるか |
| 海外出張 | 通話・SMS・大容量対応eSIM | 通話料・テザリング・利用期間 |
eSIMの電話番号に関するよくある質問
すべてのeSIMに電話番号が付いていますか?
いいえ。一般的な海外旅行用eSIMはデータ通信専用で、通常の電話番号は付いていません。
電話番号が必要な場合は、「電話番号付き」「音声通話対応」「SMS対応」と記載されたプランを選んでください。
データ専用eSIMでもLINE通話はできますか?
はい。データ通信が利用できれば、LINE、WhatsApp、Messengerなどのインターネット通話を利用できます。
電話番号付きeSIMならSMS認証は必ずできますか?
いいえ。SMSを受信できても、サービス側の条件によって認証できない場合があります。
銀行、決済サービス、配車アプリなどで利用する場合は、事前に対応状況をご確認ください。
SMS受信のみのプランでも認証コードを受け取れますか?
技術的には受信できる可能性がありますが、認証サービス側がその電話番号を受け付けない場合があります。
日本旅行用eSIMには日本の電話番号が付いていますか?
一般的な日本旅行用eSIMは、データ通信専用です。
日本の電話番号が必要な場合は、日本番号が付与されるか、通話・SMSに対応しているか確認してください。
電話番号付きeSIMで国際電話はできますか?
プランによって異なります。
国際電話に対応していても、通話料金が別途発生する場合があるため、料金表を確認してください。
電話番号付きeSIMで緊急通報はできますか?
すべてのプランが緊急通報に対応しているわけではありません。
緊急通報が必要になる可能性がある場合は、対応条件を商品ページで確認してください。
eSIMを削除すると電話番号はどうなりますか?
eSIMを削除すると、同じQRコードで再インストールできず、電話番号も利用できなくなる場合があります。
通信できない場合も、すぐに削除せず、サポートへ問い合わせてください。
まとめ|通話・SMSの必要性からeSIMを選ぼう
eSIMで電話番号を利用できるかどうかは、購入するプランによって異なります。
海外旅行用eSIMの多くはデータ通信専用ですが、電話番号付き、音声通話対応、SMS対応のプランもあります。
購入前には、次の項目を確認してください。
- 電話番号が付与されるか
- 電話番号の国番号
- 発信・着信の両方に対応しているか
- SMSの送信・受信に対応しているか
- SMS受信のみか送受信可能か
- 通話料やSMS送信料
- SMS認証で利用できるか
- 利用期間とデータ容量
- 本人確認が必要か
- 緊急通報に対応しているか
地図、SNS、翻訳、LINE通話が中心なら、データ通信専用eSIMでも十分な場合があります。
ホテルや店舗への通常の電話、SMSの送受信、仕事での通話が必要な方は、電話番号・通話・SMS対応eSIMを検討しましょう。